数あるオカルト・都市伝説の中に、合わせ鏡に関するものがあります。
合わせ鏡には霊が多く集まる、特定の時間に合わせ鏡を見ると不吉なものが見える、といった説です。
これらは本当なのでしょうか？
完全に、でたらめ。
結論から言って、でたらめです。
鏡を合わせる「合わせ鏡」という行為に対して、霊が集まってきたり未来の自分の姿が見えたり、といった効果はありません。
合わせ鏡とは、完全なオカルトホラーであり、人を怖がらせ盛り上げるための都市伝説にすぎないのです。
合わせ鏡にホラーが起きるなら、もっと騒がれています。
「鏡を合わせる」という行動をする人はそう多くないでしょうが、「鏡が合わさっている」という状況は私たちの生活の中に結構あるものです。
まず、女性たちがメイクの際に使う三面鏡は、合わせ鏡です。
ほとんどの家にありますが、ほとんどの家に霊が集まっているでしょうか？そのような報告は聞きません。
バレエスタジオや水族館などには、練習のためや場を広く見せるために、対角線の壁に鏡が設置されていることがよくあります。
夜中の０時や３：３３に深夜練習にはげむダンサーや、見回りをしている警備員は数多いものです。しかしホラーが起きたなどという報告は全然耳にしません。
低級霊がたぶらかすことは、あり得る。
とはいえ、合わせ鏡にまったく危険がないとは言い切れません。
「合わせ鏡は怖い」という噂にデリケートになっている人に対して、その行為をするときに低級霊が妙なものを見せたりすることは、起こりえます。
心霊スポット巡りなどと同じように、遊び半分でこうしたことを試さないほうがよいです。
どうしても気になるなら、家の中で鏡が向い合せにならないように配慮したり、三面鏡を置かないようにしたりするとよいです。
そもそも鏡に神秘的な力はない。
風水などでは、鏡そのものが霊を集めるだの霊を跳ね返すだのという言われがあります。
それらもでたらめです。
鏡には霊的な力は何もなく、霊を集めることも跳ね返すこともありません。気の通り道を跳ね返す、といったこともありません。
風水の開運グッズで有名な八角形の鏡を玄関に置いても、何の効果もないのです。