率直に言って、日本人女性は恋人や配偶者の選び方が下手です。だから付き合ったあとに裏切られた気持ちになり、女子会では彼氏のグチばかりが飛び交い、日本人の幸福度は低いままです。
亭主関白な男性に支配されていた昔の女性たちだけではありません。年収500万円を超える、プレゼントをよくくれる気前のよい男性を選んでいる女性もまた、「ダメンズ」と付き合っているかもしれません。
記念日を大切にしてくれる男性は誠実な人?
女性たちが、男性の誠実さや優しさを計る基準として、「記念日を大切にしてくれるかどうか」というものがあります。
誕生日に高価なプレゼントをくれる、クリスマスに休みをとって温泉旅行に連れていってくれる、結婚記念日を覚えていて、宝石やプレゼントをくれる・・・といったことです。
こうした演出をしてくれる彼について、芸能人が自慢気に話していたり、一般女性がインスタグラムで自慢していたりします。
記念日に彼が何かを演出してくれたことで、「私の彼は善い人だわ。私は愛されているわ」と安心する女性は多いでしょう。
しかし、それは思い違いかもしれません。
男性側のマニュアルに、「記念日をマークせよ」がある。
女性ファッション誌には、女性向けの恋愛マニュアルが書かれています。
それと同じように、男性向けのファッション誌や週刊誌などには、男性向けの恋愛マニュアルが書かれています。
そしてそのマニュアルの定番の1つとして、「記念日をマークせよ」というものがあるのです。
「誕生日や記念日を忘れずにプレゼントをしていれば、男としての評価が上がる」「プレゼントをあげれば浮気をしても彼女の機嫌は直る」「カレンダーの記念日にチェックを入れておいて、アラーム通知をかけよう」などと、書かれているのです。
つまり、誕生日などの記念日を大切にしてくれる男性と言うのは、誠実なのではなく、「戦略的な人」なのです。
それは、ブランド企業が雑誌にバッグのオマケを付けて消費者の心を掴んだりするのと同じです。美容院があなたの誕生日に葉書を送ってくるのと同じです。それは誠意ではなく愛情でもなく、「自分のための戦略」なのです。
プレゼントは「ごきげんとり」にすぎない。
記念日の演出だけでなく、プレゼントにおいても同様です。
プレゼントやちょっとしたスイーツのお土産などをしょっちゅうくれる男性に対して、「彼は優しい」と感じて好感を持つ女性は多いでしょう。しかし、それはかんちがいかもしれません。
男性からのプレゼントは多くの場合、「ごきげんとり」にすぎないのです。
彼は、無神経なところがあったり他の女性と遊びに行ったり、飲みが多く帰りが遅かったりしますか?乱暴なところがあったり無駄遣いをしたりしますか?
時々あなたを怒らせたり、あなたの機嫌を損ねる人でしょうか?
そうなのであれば、彼がどんなにたくさんのプレゼントをくれるとしても、「優しい人ではない」です。
彼はそもそも、不誠実で無神経な人です。あなたへの優しさなどありません。プレゼントは優しさの現れではなく、怒らせたあなたを手っ取り早く手なづけるための「戦略」です。
彼は、ずるがしこいのです。
しかし、多くの女性は単純で、プレゼントや甘いものをもらうと、それで機嫌をよくしてしまうのです!男性たちがこうした戦略をとるのは、女性たちの物質主義的なおろかさのせいとも言えます。
無神経な言動とプレゼントを交互に繰り返すような男性は、誠実な人ではありません!
本当に誠実な男性は、妻・彼女に対して無神経な言動をとりません。乱暴っも無駄使いもしません。
優しい男性は「あなたらしいもの」を考えて贈る。
本当に優しい男性も、プレゼントや記念日の演出、ちょっとしたスイーツのお土産などすることもあります。
しかし彼らは、高価なものや流行のスイーツなどを選ぶことはあまりしません。
そうではなく、あなたのことを考えて、「今のあなたが喜びそうなもの」をちょっとした値段の中で考えて贈る、そのような傾向があります。
男性たちは、基本的には贈り物という概念を好みません。
ものにあふれた時代において、コスメにせよ食べ物にせよ、もらったところで大してうれしいものではない、有意義なものではない、と感じています。多くの男性は女性よりも、無駄遣いを嫌います。また、贈り物を「ワイロ」のように感じて好感を持ちません。
しかし、一般論として女性たちが贈り物や誕生日のお祝いを期待している・好いていることを心得ているので、それに応じてあげようと配慮をします。
「女は欲深いからそれに応じてやらなければならない」と考えています。
女性側からの贈り物はよいです。
男性から女性への贈り物は誠意の現れとはかぎりませんが、女性から男性への贈り物はよいです。
一般的に女性は恋愛において、金品を「得ること」を期待しており、「得ることが当たり前だ」と思っています。男性たちはそれがわかっています。
そのため、女性が男性に金品を贈るとき、「彼女は恋愛以上の感情で僕のことを思いやってくれているな!」と感じて、感動するでしょう。
彼の誕生日に、以前もらった誕生日プレゼントのお返しをするだけでは、「本気の愛」の証にはなりません。それでは、「ちゃんとお返しをしてくれる人だな」と思われるだけです。とりあえず常識やマナーのある人だとは思ってもらえます。
結婚記念日などに、宝石や旅行を贈ってもらえることがもうわかっている女性が、精魂込めて手料理を振る舞ったりするのも、贈り物というよりは「お返し」にすぎず、愛情というよりは「礼儀」の範疇です。
そうではなく、もっと何もないときに、彼が喜ぶような贈り物をしてあげましょう。彼が助かるような贈り物をしてあげましょう。
男性は、本当にその女性を愛しているなら、金品を贈るよりも思いやり深い言動をいつもいつもするように心がけるべきです。
女性の場合は、本当にその男性を愛しているなら、金品や献身で表現するとよいです。
「え!男性に金品などあげたくないわ!」とあなたは思うでしょうか?そうです。多くの女性はそう感じています。男性を本気で愛したことがないですし、恋愛には貢がれることを期待しているからです。
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