神託。非常に荘厳な言葉ですが、あなたはこの言葉の意味、正しく理解していますか?
神託とは?神なる者の啓示のこと。
神託とは、神なる者のお告げ・言葉を指します。「天啓」とほぼ同類語です。
易のような道具を用いるものと、チャネリングのような人間の口(身体)を通すものと、大きく二種類に分類されます。
現代日本では、神託という言葉はあまり使われませんが、神託を英語に訳すとオラクルです。スピリチュアリストに有名なオラクルカードは、神託カードという意味なのですね。
一般的には、チャネリングの中でも大がかりなものを指す。
要するに、巷に無数に行われているチャネリングはすべて神託なのですが、一般的に神託というと、もっと大がかりなものを指して用いられることが多いです。
たとえば、イスラム教の経典コーランは、ムハンマドが授かった神託です。
他にも、イエスキリストが語った言葉の多くはチャネリングで下ろされた言葉が多かったのですが、これらも神託として聖書に記されました。
日本で言えば、卑弥呼が受け取った霊的存在からの言葉が、神託という呼ばれ方をします。
神託の言葉の主は神ではない!
神託というと、神の言葉・神の意思というイメージをもちますが、上記のような大掛かりなものを含め、実際の神託の主は「神」ではありません。
神託の主は、神ではなく守護霊か守護天使です。すべてのチャネリングを神託として含むなら、守護天使ですらない天使や妖精なこともあります。
神と呼ばれる宇宙の創造主は、特定の惑星や人々に対して言葉を発することはまずありません。
ちなみに、ニール・ドナルド・ウォルシュ氏の著書「神との対話」の言葉の主は、神ではなくやはりニール氏の守護霊です。レベルの高い者ではあります。
「神の言葉」「神が語った」と形容するチャネリング本を時折り見かけますが、どれにせよ地球の神が語ったものではありません。彼らのガイド霊や守護天使が語ったものです。または、まったくのでっちあげです。
易(八卦)やオラクルカードなど、道具を使った神託はどれもデタラメ。
神託のもう1つの種類、易(八卦)や亀甲占いなどの道具を使ったものは、どれもでたらめです。多くの土着やスピリチュアリストが、ランダムに起きた事象を神託=神の意思と考えますが、そういうわけではないのです。
現代で言えば、オラクルカードやタロットカードがこれに該当します。
オラクルカードやタロットカードを引く人たちは、神なる者の意思によって特定のカードが選ばれていると思っていますが、それは誤りです。これらで出てくるカードはあくまで偶然で、それが神なる者からのメッセージであったりはしません。
紅茶の染み占いのような軽蔑の対象とされやすいオカルト占いと、オラクルカードやタロットカードなどは、同類なものということです。
神の意思で特定のカードが選ばれるなら、何度引こうとも同じカードばかり出続けるはずです。そうならないのを真のあたりにしたときに、それが神の意思などではないことに気づくべきです。彼らは、「2度3度引いたら効果が薄れるから1度だけにしましょう」という口実で神秘の介入を正当化しますが、まったく説得力はありません。
オラクルカードやタロットカードは、引いても意味がないということです。
ペンジュラムだけは高次元存在からの神託。
道具を用いた神託で神なる者の意思が反映されるのは、ペンジュラムだけです。
ただしこれも、ペンジュラムがただ風や振動で揺れているだけの状態のものを、メッセージと勘違いして解釈している人が多いので、要注意です。
ペンジュラムを行う際、パワーストーンのついたペンジュラムを使っている人は、軒並みまともにチャネリング出来ていません。本当に霊能力があってペンジュラムの回る人は、パワーストーンのおもりなどついてなくてもグルグルと勢いよく回ります。
本来、政治は神託によって無私に決定されるべき。
神話時代のギリシャには、デルポイという神託所がありました。
このように、ある種の王(長)たちは、神託によって政治や農業などを取り決めていました。重要な事柄の決定を人間の意思では決めず、守護霊の示唆に委ねたのです。
ギリシャ神話の神託に関するエピソードにはでたらめな作り話が多いですが、本来政治は、このように行われるのが理想です。
古代ギリシャをはじめ、神話として語り継がれるスピリチュアルな始祖文明はどこも、神託で政治を行っています。しかし、権力者が強欲になりはじめると、その神託の内容を捻じ曲げてしまったり、神託をせずに政治を行うようになったのです。
5次元文明も神託によって重要事項を決めている。
レムリアやシャンバラ、テロスなどの5次元文明も、神託によって政治や重要事項を決めています。シリウスやアンドロメダなどの惑星も同様です。
アトランティスは、人智で政治を行うようになった結果、科学力の誤用で崩壊しました。
民主主義は、難解な内容の決定には向いていない。
民主主義も、理念としては悪くないのですが、難しいことになればなるほど、大衆が判断するのは困難なことです。そして実際問題として、理想的な投票結果にはなっていません。
守護霊による判断も、すべてがいつも正しい結果になるわけではないのですが、そうだとしても特定の人々のエゴが通るよりはましでしょう。
日本の国政が神託に基づくものになることは、相当難しいことに思われます。
が、ごく小さな自治体がこうした考えを採用しはじめる可能性はあります。
エコヴィレッジの先駆けだったフィンドホーンなどは、創設当初は神託に基づいて様々な方針を決めていました。
まぁ、日本の場合、霊的な方法で政治を行うと、「オウム真理教の再来だ!」というような批判を受ける懸念が強いでしょう。
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