人は、成長していくものです。成長しないとしても、変化していくものです。
そして自分が「変化」だと思っているものも、後から客観視してみれば「成長していたな」と感じたりするものです。
求めるものは、ずっと同じではないのです。
「私は何々が好き」「私は何々をしたい」は変化していく。
自分を表現することは、大切なことです。SNSのプロフィールにせよ、学校や職場での自己紹介にせよ、自分がどのような趣味を持っているか、どのような好みを持っているか、素直に語るとよいです。
「私は何々大学を出た」ではなく「私は何々が好き」と語ることで、あなたの人柄が他者に伝わります。
しかし、注意が必要です。
好きなものは、だんだんと変わっていくものです。
願望、夢、欲しいものは、だんだんと変わっていくものです。
昔好きだったに過ぎないものを、今も「大好きです!」と語るのはよいことではありません。
どのような男性に好感を抱くかは、変わりうる。
恋愛の話が最もわかりやすいでしょう。
女性たちにとって、好みのタイプの男性というのは、変化しうるものです。
若い頃は、イケメンに尽くされたいと願うでしょう。
お金持ちな人に尽くされたいと願うでしょう。
有名な人に尽くされたいと願うでしょう。
しかし、体験とともに感性は変わります。飽きが来たり、内情に気づいて興ざめしたり、関心が変化します。
恋愛を色々経験すると、「尽くされる恋愛」では物足りなく感じるようになります。
尽くされるのはうれしいですが、それは恋愛のトキメキではないのです。父親に高価なお寿司をおごってもらっても、ベッドで抱き合いたいとは思いません。そうでしょう?
少女たちはやがて、「尽くしてでもそばにいたい!」と思えるような男性を欲するようになります。キャリアウーマンになったり芸能人になったり美人になったりしてチヤホヤされるほどに、「そんな高スペックな私が尽くしたいと思えるような男性」を見つけることに興奮を覚えます。誰かを本気で好きになり、「愛する恋愛」をしている自分に充実感を感じます。
そんな男性が、彼もまたあなたに優しく献身してくれて、思いやりが循環するとき、「最高の人と愛し合っている!」と実感して恍惚します。
イケメンでも高慢な男性に惚れて、あなたが尽くしても彼が無神経であるなら、それはまったく幸せな恋愛ではありません。
優しい人でしょう。
楽しい人でしょう。
誠実で真面目な人でしょう。
一生懸命な人でしょう。
欲の薄い人でしょう。
笑顔のほがらかな人でしょう。
イケメンというより爽やかで清潔感があるでしょう。
芸術や美のセンスがあるでしょう。
あなたの知らないことをたくさん教えてくれるでしょう。
前向き、ポジティブな人でしょう。
どれか1つではなく、すべてを満たした人であるはずです。
「魅力的な男性」とは、お金を持っていることではなく、「人柄の魅力」にあふれる人のことです。努力家ですから、長所が1つでなく、たくさんあります。
知性や才能にあふれるうえに、優しくて誠実です。心がなにより魅力的です。
恋愛を繰り返すうちに、社会に出て人を見るうちに、こうした恋愛観に変わっていくでしょう。
過去世でもう貴族に尽くされる恋愛に飽き飽きしたなら、10歳でもうこうした恋愛観を持つかもしれませんが。
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