古来から、神聖な儀式の前には沐浴をすることが多いですが・・・
沐浴とは?水で体を清めること。
沐浴とは、水で身体を洗い清めることをいいます。一般的には宗教的な儀式に関する洗いを指し、日常生活で身体を洗う《入浴》とは区別されます。ただし、乳児の身体を洗う際には《沐浴》の言葉が使われます。
また、水に限らず火や煙、香料などで穢れ(けがれ)を落とす行為も沐浴と表現されることがあり、そこには滝行も含まれます。
沐浴行為に神秘的な効果はない。水で体の汚れが落ちるだけ。
沐浴は、聖なる儀式や祈り行為の前に行われ、その理由は身体の穢れ(けがれ)を落とすことです。このことから、沐浴という行為に神秘的な作用が働くと思っている人が多いようですが、そんなことはありません。単純に、水で身体が洗われるだけです。
風呂の無かった時代・場所にとって沐浴は重要な浄化行為だった。
昔は、全ての家庭にお風呂があったりはしなかったため、大衆はあまり清潔ではありませんでした。そのため、聖なる儀式の前や宗教施設に入る前に、身体を洗うことが義務付けられたのです。
不潔すぎる状態で霊的なことを行うと、低級霊に憑りつかれてしまう懸念があります。
現代人にとって沐浴はほとんど必要性のないもの。
つまり、毎日のようにお風呂で身体を洗っている現代人にとって、沐浴という行為はほとんど必要のないものなのです。むしろ、家庭の入浴ではせっけんやシャンプーでしっかり汚れが落とせますが、川や沐浴施設の洗い場では水洗いしかできないので、家庭の入浴のほうが清めになります。
沐浴に罪を洗い清める効果は無い。徳を積む効果も無い。
ヒンドゥー教の地域においては、沐浴には罪を洗い流し功徳を積む効果があると言われています。ガンジス川で水浴びする人々の熱心な姿は私たち日本人にも有名です。
しかし、沐浴には罪を洗い流す効果も徳を積む効果もありません。これは、神道やキリスト教がお布施を集めるために「お参りすると願いが叶う/懺悔をすると罪が帳消しになる」と説いたことと同じで、闇に堕ちた神職者が考え出した集客のための嘘です。
ガンジス川で日本人が沐浴すると病気になりかねないのでやめましょう。
繰り返しますが、ガンジス川で沐浴をしても神秘的な効果は何もありません。ガンジス川は死体が流れる川できわめて衛生状態が悪いので、日本人が沐浴などすると病気になってしまいかねません。ガンジス川で沐浴をするのはやめましょう。
沐浴を行うスピリチュアリストは尊敬できるような人ではない。
高千穂など赴き、滝行、沐浴など行ってその様子をレポートするスピリチュアリストがいます。
このような人に対して、尊敬や憧れの念を抱く人は多いでしょう。
しかし、沐浴を行いに遠出する人は、別にすごい人ではありません。
まず、沐浴に神秘的な効果があると思い込んでいる無知な人・過剰神秘主義な人であることがもっぱらです。
そして、多くの罪や怠惰を犯してきた人であることが多いです。沐浴、滝行によってその罪が浄化できると期待しているのです。
または、白装束を着て沐浴を行っている様子を披露して、「神秘的な人だ!」と皆に思われたいのです。カリスマ欲求が強いのでしょう。
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