私のコラムの熱心な読者さんの中には、自給自足の共同体のようなものを本気で築きたいと考えている人がいるでしょう。
社会のために築く必要はないです。あなたのために築けばよいです。
本来、21世紀の日本はあちこちに、フィンドホーンのような自給自足エコヴィレッジを築くべきでした。それが集団アセンションというものです。
しかし、この計画は完全にとん挫しました。
アセンション的な理念を持って自給自足をしようとする人が圧倒的に少ないですし、誰かがそれを牽引したとしても、ついてくる人すらいないのです。特に女性には少なく、それでは共同体が成り立ちません。
日本の大衆は自給自足的な観念は極めて低く、むしろ都市化がどんどん進んでいます。このような社会の中であなたが自給自足共同体を築いても、誰も振り向いてはくれず、孤立してしまいます。
つまり骨折り損で終わってしまうので、「社会(啓蒙)のために」という思いで自給自足共同体を築く必要はありません。
あなたが自分のために、自給自足の場を作って土と戯れながら暮らすのは、良いと思います。「都会から離れて農業をしながらひっそりと暮らしたい」と考える人も、少しはいるでしょう。
スピリチュアルな理念を掲げないほうが良い!
フィンドホーンは、「スピリチュアルなエコヴィレッジ」と宣伝したことから、世界中から多くの来訪者を得ました。
しかし、あなたが自給自足共同体を造る場合、「ここはスピリチュアルな理念で暮らしています」などと掲げないほうが良いです。
現代日本においてエコヴィレッジとスピリチュアルと掛け合わせると、「オウム真理教の再来だ!」というふうに批判されてしまう危険が大きいからです!オウム真理教を知らなくても、「怪しい新興宗教だろうか」といぶかしげるでしょう。
そのため、霊的な話はせずに、「自給自足しながらナチュラルに暮らす」とだけ語るとよいです。
共同体の継続・繁栄を考えなくてよいです。
通常、村や共同体は、その永続的な繁栄を考えます。「次の世代を担う若い人を連れてこなければ」と考え、村おこしのようなことをしたり宣伝に躍起になります。人を勧誘します。
しかし、あなたが自給自足共同体を営む上で、未来のことを考える必要はないです。それが100年以上も続く必要は無く、村人が100人を超える必要もありません。
あなたの人生が終わったときに終了すれば、それでよいです。あなたのためのものであれば充分です。
そのように考えるなら、価値観があまり近しくない人を無理やり呼んでくる必要がなくなります。平和がおびやかされる危険が減ります。
たとえば、3人の親友で自給自足の暮らしをするなら、ずっと3人で暮らせばよいです。そうすればずっと平和です。
誰かの老化に伴い生活が回らなくなるなら、町に帰ってくればよいです。生活保護などで助けてもらえばよいです。
無理やり人を増やそうとすると、あなたの理念は崩れてしまうでしょう。それでは幸せな生活が出来なくなってしまいます。
ベッドを幾つか余分に用意しておくのは良いでしょう。
誰かから話を聞いて、あなたの感性に合う人がそこを訪れる可能性は0ではありません。心から気の合うメンバーが加わる可能性はあるので、ベッドや部屋を余分に用意しておくのは悪くないと言えます。
沖縄を選ぶとよいです。
自給自足を行いたいなら、沖縄や沖縄以南の離島を選ぶとよいです。
暖かい地域を選ぶとよいです。作物が育ちやすいですし、万が一生活インフラが止まったりしても、寒さで凍え死ぬ心配がないからです。簡素な建物でも暮らすことができます。
沖縄の田舎などは土地も安いでしょう。
博愛的セックスについて語らないほうがよいです。
私のコラムの熱心な読者さんには、ペールコーラルの感性が高い人もいるはずです。
特定の恋人を作らずに、自由恋愛的にセックスを楽しめばよい、と考えたりもするでしょう。あなたの共同体の中で、自由にセックスを交わしたいと考えたりするでしょう。
その自由恋愛はよいのですが、その理念を周りに語らないほうがよいです。
「自由にセックスしている」などと周りに知られると、やはりカルト宗教のように批判されてしまう危険が大きいです。
その恋愛観はひっそりと生きればよいです。
女性だけで共同体を造り、女性だけでセックスを楽しむのもよいでしょう。
自由な恋愛観について、人に話さないほうがよいです。セックス目的でそこに近づいてくる者が出てくる危険があります!
お金の算段をきちんと立てましょう。
土地と家だけを買えば自給自足が出来るわけではありません。
生活に必要なもののすべてをお金を使わずに得るのは無理があるでしょう。すると、自給自足をするつもりでもある程度のお金は必要になります。家が朽ちてくれば修繕にもお金が掛かりそうです。
あなたが自給自足を始めることで10年後に社会が無貨幣社会に追いつくというわけではないので、共同体(家)の継続のための資金も算段をすることが大切です。
自給自足をしながら、何かものを売ったり外部労働をしたりするのもよいでしょう。
お金を使わないということに完璧にこだわる必要はないのです。
肉体労働を男性に依存しないつもりでいたほうがよい。
小規模で自給自足を行い、余計な人の介入を受けたくないのであれば、農業やDIYなどを男性に依存しないつもりでいたほうがよいです。
「男性に頼らないと無理だ」と考えていると、どうしてもあまり価値観の合わない男性の介入を許すことになってしまいます。また、あなたたちの弱みに付け込んで入ってこようとする男性が現れたりもするでしょう。
男性と同じだけの力仕事をこなさなくてよいです。力の及ぶ範囲でクワを振るったり、小さな棚をDIYしたり、といったふうに工夫をしましょう。皆で助け合って大きなものを運びましょう。
女性だけの暮らしの中に、あまり男性を呼ばないほうがよいです。彼はハーレムだと感じて、強引にあなたたちの生活に入ってこようとする危険があります!
男性を呼ぶ場合、あなたやメンバーが心から招きたいと思っている男性のみに絞るべきです。
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