オラクルカードとは、スピリチュアルなメッセージやアドバイスが書かれた、名刺ほどのサイズのカードです。50枚程度が1セットとなっており、その中から直感に従って1枚を選びます。選んだカードに書かれているメッセージが、今その人に必要なアドバイスだというわけです。オラクルとは、「神託」という意味です。
タロットカードと似ていますが、少し概念が異なります。
オラクルカードは「必要なタイミングで出てくる」わけではない!
オラクルカードは、実はでたらめです。書かれているメッセージが、霊的な真理であったり具体的に役に立つアドバイスであることはありますが、しかし「必要なカードが必要なタイミングで出る」という神秘的な力はありません。
つまり、「当たる」オラクルカードというのは1つも無い。
「今、私は何をするべきだろうか?」
「この恋愛を成就させるために必要な行動は何だろうか?」
そのような「今の指針」を求めて、人々はオラクルカードは引くでしょう。しかし、「今のあなた」に当たるメッセージをくれるオラクルカードは1つもないのです。適したカードが適したタイミングで出てくる魔力のあるオラクルカードは、この世に1つも存在していません。ある意味でオラクルカードというのは、すべてサギです。
これは、紙状のオラクルカードだけでなくインターネット上の無料診断のもの、近年ならばスマートフォン・アプリのようなものも、すべて同様です。ただランダムでカードが出てきているだけです。
「当たる」アドバイスを求めているなら、オラクルカードやタロッカードではなく、占いでもなく、チャネリングに頼るのが適切です。チャネリングは守護存在に直接請うものですから、適したアドバイスをもらうことが出来ます。
オラクルカードが「当たる!」と感じることがあるのは、あなたにとって必要な課題が幾つもあるから。
しかし、オラクルカードを引いて「当たった」と感じたことのある人は少なくないことでしょう。
これはなぜかというと、オラクルカードに書かれている内容の多くは、霊的成長のために必要な事柄が多いからです。「浄化をしましょう」「恐れを手放して飛び込みましょう」「許しましょう」「セックスのブロックを手放しましょう」といったことです。
そして、オラクルカードリーディングに頼っている人の多くが、まだそうした自己成長の課題を遂げていないため、どのカードを引いたところで、「グサっとくる」「私に必要な言葉だ」と感じてしまうのです。
つまり、オラクルカードを引くことには、あまり意味がありません。
オラクルカードは「テキスト」として役に立つ。
オラクルカードは占いとしては当たりません。しかし、ある意味ではオラクルカードは役に立ちます。
それは、オラクルカードには、霊的な成長に必要な事柄が端的に書かれているためです。書いてある内容そのものは、実際に霊的成長に役立つ事柄が多いです。オラクルカードを「引く」のではなく、1枚1枚の解説を順番に「読んでいく」ことで、効率よくスピリチュアルな基礎知識を学ぶことができるでしょう。
大天使やアセンテッドマスターのオラクルカードは、大天使やアセンテッドマスターが語っているわけではない。
オラクルカードには、大天使やアセンテッドマスターなどの絵が描かれていることが多く、またそうした名前(タイトル)が付いていたりしますが、それらの守護存在がそのメッセージを下ろしたわけではありません。描かれている大天使やアセンテッドマスターは、そのメッセージに関するイメージキャラクターのようなものです。
これは、日本の神様や守護獣、ユニコーン、イルカなどのオラクルカードについても同様です。
オラクルカードを求めるのは恋愛成就?願望成就?
オラクルカードを引こうと思っているあなた。その動機は何でしょうか?
上述したように、オラクルカードは「簡易なスピリチュアルなテキスト」の役割は果たしますが、今あなたが抱いている願望や悩みを解決する力は持っていません。今の願望・悩みに対するダイレクトなアドバイスはくれないのです。
恋愛成就にせよ、願望成就にせよ、何か叶えたいものがあってのことなら、それを解決できることに時間やお金を割くべきです。
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