恋愛する男性に対して、「わがままを包み込んでほしい」「感情の不安定さを包み込んでほしい」と考える女性は多いでしょう。
包容力を求める、という気持ちは理解できるのですが、わがままを彼氏にぶつけて、良い結果になるでしょうか?
優しさには優しさで返しましょう。
彼がとても優しい人であるなら、彼と接するとき、あなたも出来るだけ優しく接するように心がけましょう。そのためには多少の努力がいります。自制心、感情を制御する強い心がいります。
それが道理というものです。
彼が優しいのは、「優しさの努力をしているから」です。あなたのための努力を、あなたは踏みにじるのですか?恩をあだで返すのですか?
こう読むと残酷に感じるでしょうが、しかしほとんどの女性は、このように男性の優しさをふみにじっています。男性の優しさに対して、ふてくされて無愛想に返すのが当たり前だと思っています。自分は一方的に助けてもらうのが当たり前だと思っています。
それでは半年で彼に飽きられるのも当然というものです。それでは彼が浮気をするのも当然というものです。
彼が雑な人なら、あなたも雑でもよいです。
彼があまり細やかな人ではなく、感謝の言葉なども足りない人であるなら、あなたも雑でよいです。
雑な人に対してあなたが細やかすぎると、くたびれてしまうでしょうし、彼は図に乗るでしょう。甘え過ぎるでしょう。
優しくない彼に何かを頼まれたら、「え、それは自分でやりなよ」と冷徹に言い返してもよいです。
いつでも優しくあれ、という話ではないです。
繰り返しますが、「いつでも優しくあるべき」という話ではありません。
たとえば、あなたがバックパッカー放浪をするなら、料金をふっかけてくるバイタクに対して、怒ってよいのです。怒ったほうがよいのです。
たとえば、「アイス買って!」と泣きわめく子に対して、「聞き分けなさい!」と鬼の顔になってよいのです。怖い顔を見せたほうがよいのです。
優しい人に対して、迷惑をかけるべきでない。
いつでも優しく接してくれるような精神性の高い人に対しては、迷惑をかけるべきでないのです。
お店の店員で礼儀正しい人には、あなたも礼儀正しく努めるでしょうが、しかし恋愛相手の男性に対しては、「甘えていい」と思い込んでいる女性が多いでしょう。
優しい人には、優しさで返すべきです。
あなたを気遣ってくれるなら、あなたも彼を気遣うべきです。
そのように交流するからこそ、上質な付き合いになるのです。一方が優しく、一方が幼稚なら、円満な付き合いにはなりません。
優しい彼に優しく接する中で、あなたは成長していくでしょう。思いやりが増し、自制心が増すでしょう。
弱いとろこを包み込んでほしいなら、あなたはその彼を愛してはいないということ。
この記事を見てあなたは、「弱いところを包み込んでもらえないなら、恋愛しなくていいわ」と思ったでしょうか。
であるとすればあなたは、その彼を愛していないのです。男性を愛したことがないのです。
「貢いでほしい」「尽くしてほしい」「甘やかしてほしい」「寂しさを埋めてほしい」「グチを聞いてほしい」「助けてほしい」といった感情は、愛情ではなく「利用したい」だけです。
そうです。日本人女性のほとんどは、彼氏を愛していません。夫を愛していません。好きになった男性のことを愛していません。
恋愛を通して、男性を利用しているだけなのです。
本当に好きになったなら、「何かしてあげたい!」と感じるものです。
本当に人を好きになったなら、多少なりともその彼のために何かをがんばりたいと思うでしょう。「少しでも善い子になりたい」「何か彼を喜ばせてあげたい」といったことです。
逆を言えば、あなたがそのように、「彼のためにがんばりたい」と思えるような男性と恋愛をすべきなのです。恋人を作りたいわけではなく、セックスをしたいだけだとしても、そのように思える男性を選ぶべきなのです。
それが、互いを高め合える良い恋愛になります。
極端な話、「私がラブホテル代を負担してでも彼とセックスがしたい」と思える男性が誰か、考えてみてください。そのような男性が、あなたが恋愛する相手として向いています。
15歳の頃は、イケメンの男性に憧れるでしょう。しかし二十歳にもなれば、イケメンよりも優しい男性に優しく抱きしめてもらいたいと、思うようになるでしょう。
あなたが、15歳なのにすでに、イケメンよりも優しい男性にトキメキを感じているなら、あなたはとても良い感性をしています!
周りの女の子たちとは話が合わないかもしれませんが、あなたの感性のほうが正しいですし、成熟しているのです。あなたのほうが、良い恋愛をします。あなたのほうが、幸せなセックスをします。別にジャニーズのようなイケメンを追うことなく、優しい男性ばかり見つめながら生きていけばよいです。
優しくするのは疲れる?はい。いつでも一緒にいる必要はないです。
「彼に優しくする恋愛は疲れるから、もうやめたわ」「善い子でいようとする恋愛は疲れるから、もうやめたわ」
そんなふうに言う女性もいるでしょう。
「初恋の人は結婚には適していない」というような話ですね。
彼に優しくしようとすると、くたびれる女性もいるでしょう。
はい。ファミレスのアルバイトを始めたばかりの女子高生がとても疲労を感じるように、彼に優しくすることに気疲れを感じるのは自然なことです。
しかし、それでよいのです。
彼とのデートは4~5時間程度ですから、アルバイトのときのように背伸びして過ごすことは可能でしょう。
彼と24時間一緒に過ごそうと思うと大変ですが、そう考えなくてよいのです。たまにデートを楽しめば、それでよいのです。それなら疲れすぎることはないでしょう。
ファミレスのバイトを始めて1年も経てば、接客に疲労を感じなくなるでしょう。接客が板についてきたからです。
恋愛にもこれと同じことが起きます。
「友達といるときよりも優しく接しよう」とちょっと背伸びしてがんばってデートを重ねていると、そのうち「ちょっと優しいあなた」が板についてきます。それがあなたの自然な振る舞いになってきます。
人はそうして、淑女になっていくのです。
「優しい自分」が愛おしくなってくるでしょう。
優しい彼に優しさで返す、そんな日々を続けていると、やがてその優しさが板についてくるはずです。
するとあなたは、「優しく振る舞える自分」が愛おしくなってくるでしょう。優しい自分が、心地よいのです。素敵な自分が、心地よいのです。
「タメ語で『ダルーい』としゃべっているほうが気持ちいいよ」とあなたは思っていたかもしれませんが、優しく健気に振る舞うことに慣れてくると、そんなちょっと上品な自分のほうが、心地よく感じるようになるでしょう。
女子会で友達と下品にぐだぐだしているよりも、優しい男性とさわやかな交流をしている時間のほうが、心地よく感じられるようになるでしょう。
人はそうして、淑女になっていくのです。
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