スピリチュアリストには、テレビを見ないようにしている人が少なくないことでしょう。
アセンテッドマスターからのチャネリングメッセージでも、テレビを見ないようにしたほうが良いと忠告されるものが見受けられます。
はたして、テレビを見ない生活というのは、実際のところどうなのでしょうか?
テレビを見ないメリット1:平和に過ごせる。
テレビを見ない生活の最大のメリットは、平和になることです。
テレビでは、日がな悲しいニュースが報道されています。悲しい話を聞くと悲しくなってしまうものですが、これは心の優しい人ほど顕著なものです。そしてテレビというのは視覚への訴えが強く、悲しい話を過度に悲しい映像とともに流すので、人は思いのほか、テレビによって大きなストレスを受けているものなのです。
また、ストレスだけに留まらず、予期不安の要因となります。テレビは、ときには親切心に基づくものであれども、「〇〇しないと××になる」という将来の不安に関する話を多く流します。しかし実際問題として、ほとんどの警告は取り越し苦労ににすぎず、実際にその問題が発生することはあまりないのです。
テレビを見ない生活をすると、こうした不安にむやみにさいなまれなくなるメリットがあります。すると、心穏やかに、平和に過ごせるのです。
テレビを見ないメリット2:精神性が高くなる。
2つ目のメリットは、高い精神が保てることです。
テレビは本当にくだらないお笑いや流行、情報ばかりです。しかし、それを毎日見ていると、どうしてもそれに流されてしまうものです。ファッションを追いかけたり買い物をしたりすることは、多くの大人にとっても当たり前のことのように感じているでしょうが、テレビを見ない高齢者などからすればそれもまたくだらない行動・浪費の一つです。
特に子供たちは、テレビの作る流行にどうしても夢中になってしまいます。どんなにくだらないものでもそのお笑い芸人を真似たり喜んだりしますし、どんなにくだらない流行でもそれを欲しい、食べたいと感じてしまいます。
テレビを見ない生活では、こうしたお笑いや消費の流行に流されずに済み、品の良いふるまいや安くて健康的な買い物で済むようになります。
テレビを見ないメリット3:時間が増える。
3つ目のメリットは、時間が増えることです。
テレビが点けっぱなしの生活だと、1日のうち3時間くらいはテレビの視聴に時間を取られるでしょう。そのすべてが無意味とはいいませんが、単純に情報を得るだけなら30分で済むことかもしれません。残りの2時間半は、他の学びや遊び、家族とのコミュニケーションに費やせるわけです。
子供のいる家庭の場合、「宿題をやる時間がない」というようなことはまず起こらなくなります。
テレビを見たくないが世間のニュースや情報は把握しておきたい、という場合、インターネットのニューストピックをちょくちょく流し読みすると良いです。わずか数分の作業でずいぶんと社会の動向は把握できます。
テレビを見ないメリット4:家族との会話が増える。
4つ目のメリットは、家族の会話が増えることです。
逆に、テレビをきっかけにして会話がはずむ夫婦などもいるかもしれませんが、多くの場合テレビは、家族それぞれの時間をテレビに吸い取られてしまって、家族間で会話・交流する時間を奪ってしまいます。
個室にテレビがある家庭では、これが益々顕著になります。
家族のつながりの希薄さが気になっている場合、まずは個室のテレビを排除することからはじめると良いです。
テレビを見ないメリット5:快眠できるようになる。
5つ目のメリットは、睡眠の質が良くなることです。
テレビを見ると、脳みそは興奮してしまいます。これによって、「眠い」と感じる時間がどんどん遅くなってしまうのです。テレビに興奮しやすい子供たちはこれが顕著ですが、大人たちも確実にこの影響を受けています。
テレビを見なくなることで、眠りに落ちる時間が早くなりますし、また、深く眠れるようになります。睡眠の質がよくなるのです。
テレビを見ないことのデメリット。世の中に疎くなってしまう。
では、テレビを見ない生活にデメリットは無いのでしょうか?
テレビを見なくなると、世の中のことに疎くなってしまいます。
これにより、友人との会話や仕事での会話で恥をかいてしまったり、失敗することが出てきてしまいかねません。
子供の場合、テレビから学んでいることは意外にも多く、それをすべて取り去ってしまうと世間知らずになってしまいがちです。社会を知らず、漢字や言葉を知らず、大衆の嘘や振る舞いを知らなくなってしまいます。
これは、結構大きな問題として生活や人生に支障をきたしてしまいがちです。
大人は、ネットでニュースの既成事実だけでも把握しよう。
ではどうすればよいのでしょうか?
まず大人の場合、テレビは見ないとしてもインターネットなどを通じて一通りのニュースをチェックしておいたほうが良いです。動画などまでは見なくても良いですが、せめてニューストピックの見出しだけでも目で追っておきましょう。そうすれば、いやな映像を見ることもなく、しかしニュースや事件の既成事実を知ることができます。
子供の場合、子供との話し合いや同意が不可欠。
子供の場合、テレビを見ないことでいじめられたり仲間はずれにされたりする懸念が強いことを知っておいてください。それでも完全にテレビの無い生活を送るなら、お子さんの同意を得た方が良いです。お子さん自身がテレビの下品さを嫌ったりテレビ無し生活のメリットに意義を強く感じていたりするなら、学校で友達にからかわれたりしても毅然とした態度で切り返したりすることが出来るようになります。
お子さんを、テレビを見せずに何年も育てると、本当に世間を知らない人間になります。これは、お子さんが社会に出て働く際に大きな障壁になるでしょう。また、人間関係でも支障が出やすくなります。
完全にテレビを断つなら、社会と関わらなくても生きられる方法を確保すべき。
実際問題として、特にお子さんがいる場合、テレビのまったくない生活を送ることはリスクもかなり大きいです。
たとえばあなたが、田舎の人里離れた場所でカフェや民宿などをやっており、お子さんが大きくなったらそこを継ぐことで収入を得られるような環境にあるなら、テレビを見ない生活で浮世離れしても、あまり支障はないでしょう。
しかし、普通に町の中で暮らしており、お子さんも普通に仕事を見つけて生計を立てていかなければならない環境にあるならば、テレビ全廃には慎重になってください。
その場合、「家にテレビを置いてはいるが、あまり見ない」という生活習慣を親が貫くことで、子供も最低限のテレビ視聴だけをするようになりやすいです。
また、子供が親の感性に反して下品なアニメやお笑いに夢中になる場合、「ママはそのアニメ、好きじゃないわ。気分が悪くなるんですもの。」といったふうに諭しましょう。「見てはいけない」と禁止するより「私は好きじゃない。私は気分が悪くなる。」といった言い方をするほうが良いです。すると子供は、「これはあまり良いものではないのだな」という価値観を構築します。幼いうちは良くないものでも楽しみたい気持ちが働くものですが、それがあまり良いものではないと認識していると、それから抜け出すのも早くなりやすいです。
テレビを見ない生活とインターネット。
スピリチュアリストであるかないかに関わらず、テレビを見ない生活に移行してきている人は多いです。彼らの多くは、「テレビはつまらないから、くだらないから」と言います。
しかし、彼らが空いた時間をどう過ごすかと言えば、インターネットでYoutubeを見たりB級の情報サイトを眺めてクスクスと笑っていることが多いです。
よく眺めてみてください。人気Youtuberが発信するエンタメ動画も、多くの情報サイトが発信する記事も、内容の軽薄さはテレビのそれと大差ありません。
結局多くの人は、「テレビがくだらないから」ではなく、「自由な時間に好きなもので暇つぶししたい」といった動機からテレビを離れているだけです。「テレビがくだらないから」という発言は建前で、実際にはテレビと同じようなくだらないもので時間を浪費している人が多いのです。
別にそのこと自体を批判するつもりはありませんが、テレビから離れた理由があなたにとって何であったか、見つめなおしてみることは大切です。「くだらないものから距離を置きたい」と願ってのものであったなら、テレビの代わりに消費している時間がその改善になっているかを、再確認したほうが良いです。
ネットゲーム、スマホゲームなども、1つレベルを上げるのに何十時間もかかるようなものが増えています。ゲームの仕組みが不毛なものになってきているのです。これに夢中になるなら、テレビに没頭する以上に無意味な、悪影響な時間を浪費することになりがちです。
ゲームそのものを完全否定する必要はありませんが、ゲームとの付き合い方も慎重になったほうがよいです。
テレビを見ない生活は幸せなのか?
「幸せになりたい」という理由から、テレビを見ない生活を検討している人がいます。
はたして、テレビを見ない生活は「幸せ」なのでしょうか?
幸せの価値基準は人それぞれなので、テレビ無し生活が幸せか否かを短絡的に断言することはできません。
テレビを断つことは、エンターテイメントが減るだけでなく友人知人との共通の話題が減り、流行に疎くなる変化もあります。笑う時間や興奮する時間も減るでしょう。そのような事実に対して、寂しさや不幸さを感じるなら、あなたにとってテレビ無し生活は幸せとは言えないかもしれません。
これまで流行的に暮らしていた人が、ふとしたキッカケからテレビを見ない生活に移り、そのシンプルな暮らしの良さに気付いて幸せを感じた、というケースも多いのですが、すべての人がこのような気づき・変化に至るとも限らないのです。
もともと、流行やミーハーといったものにくだらなさを感じるようなところがあったなら、思い切ってテレビを撤廃してみると、とてもスッキリする可能性は高いです。
そして、子供から無理やりテレビを奪った場合、それを子供が「幸せ」と感じることは少ないです。
空気の読める理知的な子などは、親の意見に合わせて「テレビのない生活ってスッキリだよね」などと発言したりするでしょうが、子供はやはり、人並みの快楽を消費したいという願望を持っています。そして仲間はずれになることに寂しさを感じます。こうした欲求を他の手段で埋めることは困難なのです。
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