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インナーチャイルドワークの正しいやり方。自分で出来るし、セラピーは必要ない。

「インナーチャイルドを癒したい」という気持ちがとても強いなら、むしろこの記事は読まずに他の記事を探したほうがよいです。

インナーチャイルドを癒そうとヒプノセラピーや様々なワークに取り組んでみたけれど、効果がなくて疑心暗鬼になっている人は、感じるものがあるでしょう。



インナーチャイルドワークを提供する人が、そもそもインナーチャイルドの真意を理解していない。

インナーチャイルドワーク、インナーチャイルドセラピー、ヒプノセラピーなど提供しているスピリチュアリストが、そもそも「インナーチャイルド」というものの真意を理解していないのです。だからインナーチャイルド界隈は不毛な模索が繰り広げられます・・・。


インナーチャイルドの真意を理解しているのは、アダルトチルドレンを診察する年配の精神科医の一部程度かと思われます。日本には、ほとんどいないです。



インナーチャイルドの本来の意味とは?

「インナーチャイルド」の意味は、時代とともに変わってきています。

もともとインナーチャイルドとは、スピリチュアル用語ではなく精神科における比ゆ用語の1つでした。

アダルトチルドレンという概念があります。親がDVやアルコール中毒であるなどで充分な家族愛を体験できずに育った、メンタルにわだかまりを抱える成人を指す言葉で、これ自体も正式な医学用語ではない俗語です。

DVなどにさらされる前の、「純粋な自己、本来の自己」の意味でインナーチャイルドという言葉が用いられはじめました。「DVなどで屈折する前の、本来の自分のほうを育ててあげよう」という考え方をアダルトチルドレンの医師たちはとり、その説明のための用語だったのです。


やがてこの言葉が、ニューエイジ、精神世界、スピリチュアルの業界で好まれはじめると、DV親の問題にかぎらず、「子供の頃に満たされなかった願望、今でも抑圧された感情」の総称としてインナーチャイルドという言葉が用いられるようになりました。


ヒプノセラピーの霊視体験と結び付けられるようになると、「インナーチャイルドという小人のようなものがあなたの心の中にいる」などと語られるようになり、ヒプノセラピーの体験中に霊視できる存在だ、と語られるようになりました。


スピリチュアルな商売の広がりの中で、「尾ひれ背びれがついていった言葉」なのです。



インナーチャイルドワークとは、まぶたの裏の「小さな子供」を抱きしめることではない。

インナーチャイルドワークとは、一般論としてはヒプノセラピー的なことを行ってまぶたの裏に「小さな子供」を見つけ、それをイメージの中で抱きしめてあげたり光で包んであげたり、プレゼントをあげたりして癒してあげる、というものです。

しかし、このようなことを行っても、実際にはあなたのインナーチャイルド(心の中のわだかまり)は癒すことは出来ません。他のヒプノセラピストに変えたところで結果は同じですし、インナーチャイルドワークの本やワークショップを幾つ当たっても結果は同じなのです。



インナーチャイルドなる妖精は実在しないことを理解して。

インナーチャイルドワークを求める人は、インナーチャイルドなる妖精や小さな子供を、まぶたの裏に視たいと強く憧れているのではないでしょうか?

その気持ちはわかるのですが、上述したように、インナーチャイルドなる妖精は実在しないのです。

一部の想像力豊かな人が、まぶたの裏の霊視映像に小さな子供を描きだすだけです。それは霊視と想像力による妄想、空想の類です。絵に描いたキャラクターのようなもので、誰の心にも住んでいるようなものではないのです。



インナーチャイルドワークの正しいやり方。くすぶっている事柄を認識し、実行しよう。

すると、インナーチャイルドワークの正しいやり方とは、こうです。

まず、あなたの心の中にくすぶり続けている願望や不満、わだかまり、抑圧、怒り・・・それが何であるのか、自分で認識しましょう。それはセラピストに聞くものではなく、自分でわかるはずです。恥ずかしいと感じる事柄が多いため、セラピストとカウンセリングしてもあぶり出すことは困難です。むしろ一人で考えたほうがわかりやすいでです。


たとえば、

「思いきり青春遊びをしたかった」

「モンサンミッシェルに行ってみたい」

「思いきり恋愛をしたい」

「思いきりセックスをしたい」

といったものが多いです。


それがわかったら、物理的に、具体的に、それを実践しましょう。

「モンサンミッシェルに行ってみたいけど忙しいから無理だ」と悶々としているなら、「半年後に10日間の有給休暇をとりたい。日程を調整してください」と会社に進言しましょう。半年も前から言えば、会社も調整はできるでしょう。お盆や正月は避けるとよいです。

そして旅行のためのお金を貯金しましょう。スーツケースを買い、航空券やパックツアーの値段をリサーチしましょう。

そして実際にフランスに行くのです。

「心の中のわだかまり」とは、このように解決するのです。ヒーリングやセラピーやフラワーレメディで魔法のように溶かすものではないのです。(溶かせません)



恋愛に関する抑圧なのでは?

「インナーチャイルドを癒したい」と願う人の抱える抑圧は、多くの場合「恋愛・セックス」に関連するものです。「優しい男性と思いきりセックスしてみたい」と切望しているのですが、恥ずかしいのでセラピストにもスピリチュアル友達にも打ち明けることが出来ません。その悶々はフラワーレメディやフラワーエッセンスで消えるものではなく、自分で認めることすら難しかったりします。

しかし、「理想的なセックスをしたい」と願うのは人として自然なことです。

そして、恋愛やセックスは相手があるものなので、なかなか叶えられないのが現実です。


しかし、恋愛やセックスに対する思いが強いなら、大きな努力をしてでも実現すればよいのです。

人は、大学に行きたいなら猛勉強をしますし、オリンピック選手になりたいなら必死で練習に明け暮れますが、同じように恋愛に対しても、望むなら努力をすべきです。

どのような女性が男性に好かれやすいか、ある程度は理解しているでしょう。可愛い女性が好かれやすいので、おしゃれや美容の努力をしましょう。それを嫌がって「ありのままの私を愛して!」と奇跡の訪れを待つのは、怠惰というものです。

容姿への努力をし、そして会社で愛想よく微笑むように努めるなど、人に好かれる努力をしましょう。

気になっている人がいるなら、「彼に口説かせよう」と姑息なことを考えるのではなく、あなたのほうから素直にアプローチをしましょう。「お食事に行きませんか」と。「好きなの」と伝えましょう。


多くの場合、こうした具体的な努力によって、願いは叶うでしょう。

そして、インナーチャイルドワークなどまるで興味がなくなります。神秘的なもので解決しようなどと考えなくなります。



自分もセラピストやヒーラーになりたい、という人も多いでしょう。

インナーチャイルドワークを模索するような人には、自分もセラピストやヒーラーになることに憧れていたり、人を癒してあげたいと志す人が少なくないでしょう。

それもまた、無理だと決めつけずに実現するとよいです。

自営業で生計を立てるのは簡単なことではありませんが、週末や余暇の時間に副業的に行うなら、借金を背負うようなことにはならないはずです。今の時代、そのように小さな起業をする人は大勢います。


その際、注意が必要です!

「起業をしたい」と思ったとき、「起業セミナー」「起業ワークショップ」「集客のコツ情報」などといったものに惹かれて、セミナー、ワークショップ、本などを漁ってしまいがちです。しかし、それらはほとんど役には立ちません。起業する人の95%は、赤字に終わります。「起業セミナー」「絶対に儲かるワークショップ」などに参加するのですが、それでも失敗に終わるのです。こうした講師は「絶対に成功に導きます!」などと豪語しますが、それは吹聴なのです。

スピリチュアルなワークショップやセラピーなど好む人は、こうしたワークショップや情報商材にもだまされやすい傾向があります。

充分に気を付けてください!