スピリチュアルなことを学んでいて「インナーチャイルド」という言葉を知ったとき、自分がこれまで抱いていた妙な不安や焦燥感の答えがこれだ!と興奮する人は多いようです。そしてインナーチャイルドの癒しに取り組みはじめると、なんだか変なことに振り回されたりお金を散財したり・・・。
インナーチャイルドの癒し方は、自分でも出来るものです。
インナーチャイルドを癒すのに、ヒプノセラピストやヒーラーに頼る必要はない。
まず大前提として、インナーチャイルドを癒すのにヒプノセラピスト(退行催眠)やヒーラーの類を頼る必要はありません。ヒーリングを受ける必要はありません。
インナーチャイルドの癒し方を求めてスピリチュアル業界をさまよったとき、かえって混乱したり自分が嫌になったりしたかもしれません。その原因が、自分で選んだヒプノセラピストやヒーラーが優秀でなかったからだろうと思い、他の人を探そうとするでしょうか。いいえ、誰に頼っても結果は同じようなものです。
「インナーチャイルドを癒す」と謳うセラピストやヒーラーは、治りもしないのに延々と患者をセッションし続けるような人々ばかりで、「セラピストに頼ろう」と考える時点で泥沼にはまりますし、ボロボロになってしまうのです。散財して自己嫌悪します。
インナーチャイルドを癒すのに、セラピストやヒーラーに頼る必要はありません。
自分でヒプノセラピーをすればよいの?そういう問題でもない。
ヒプノセラピー、過去世療法が、「自分で行うことが出来る」という情報を見聞きしたことがあるでしょう。
しかし、自分でヒプノセラピーを行いなさいという話ではありません。
そもそも、ヒプノセラピー、退行催眠、過去世療法で子供時代の自分を視たり思い出したりしたところで、インナーチャイルドは癒されないのです。
何かを視て涙を流して感動することがあるとしても、実際にはインナーチャイルドは癒されていないです。
インナーチャイルドの癒し方。要は、くすぶっていることを実現すればよいのです。
インナーチャイルドの癒し方とは、要は、あなたにとって「心にくすぶっていること」を実現すればよいのです。
「甘える」体験が不足している?甘える体験をしましょう。
たとえば、「親に甘える体験が少なくてさみしい思いをしている」というのであれば、親でなくてもよいので誰かに思いきり甘える体験をしましょう。
あなたにとっての「甘える」とは、親に雨の日に車で学校に連れていってもらうことではないはずです。抱きしめてほしい、頭をなでてほしい、温もりをいっぱい感じたい、といったスキンシップ欲求でしょう。
現実問題として、それを満たしてくれるのは女性(同性)ではなく男性(異性)で、するとあなたは恋愛をする必要がありそうです。
「抱きしめてほしい、子供みたいに甘えたい」という願望を満たすために、少し可愛く着飾って、愛想よく社内で微笑んで、女性的魅力を上げる必要があります。そうした努力を面倒がって「誰かに愛されたい」は、現実として無理があります。
恋愛は、待っているだけでは訪れないです。あなたが抱きしめてほしいと感じる男性を見つけたら、自分から積極的にアプローチをしましょう。
少し可愛くおしゃれをすると良いです。実情として、可愛い女性が男性に好かれます。
セラピストに憧れる?週末セラピストをやってみましょう。
「セラピストになってお店を構えたい」といった願望を抱く人が、スピリチュアリストには多いでしょう。「どうせ無理だ」などと思わず、実行したらよいです。
都心に店舗を借りるのは非常にお金がかかりますが、週末に自宅のリビングでサロンをするなら、ほとんどお金はかからないはずです。そのようなセラピストも大勢いるのを、あなたは見てきたのではないでしょうか?
お店の屋号を熱心に考えたり、看板を自分でデザインしたり、夢中になって行うとよいです。その様子をInstagramやブログなどで発信し、友人知人に応援してもらうのも楽しいでしょう。
自宅で行うのが難しいでしょうか。すぴこんのようなイベントでは、ブースを数千円程度で貸し出しています。意外とお金はかかりません。
また、色々と探せば、近所のカフェなどでスペースを貸してくれるところが見つかったりもするでしょう。行動してみると、色んな思いがけないことが起こるものです。
親への恨み・怒りを抑圧している?その感情をぶつけましょう。
父親や母親が独裁的であったりして、意見することすらも許されず、悶々と過ごしてきたでしょうか。親への恨みや怒りの感情を抱え続けて心がくすぶっているなら、それを思い切って親にぶつけるとよいです。
「許す」だとか「学び」だとか考えてみても、感情のよどみは消えなかったでしょう。
子供の頃は力の差が大きすぎて抵抗が出来なかったですが、大人となった今では様子が違うはずです。あなたが親に対して許せなかったことを、感情的になってよいので、親にぶつけましょう。大げんかをしてよいです。
あなたの主張は、認めてもらえないかもしれません。親は謝罪をしないかもしれません。
しかし、あなたが思いきり戦い、溜まっているうっぷんをぶつけることで、晴れる雲があるでしょう。
欲しいものが満たされていない?手に入れてみましょう。
子供の頃は貧困だった、しつけが厳しかった、などの原因から、「欲しいものが満たされていない」という抑圧を抱え続ける人もいます。そのしつけの厳しさによって、大人になってからも生活必需品以外を買うことが出来なくなっている、ということもあるでしょう。
こうしたインナーチャイルドは、素直に「手に入れて満足する」という体験を経る必要があります。
ちょっと高い買い物だとしても、たまにはよいでしょう。昔欲しくてたまらなかった立派なドールハウスを買う、というのもよいですし、今欲しくて悶々としている立派な着物を買う、というのでもよいです。
出費をすることにどうしても罪悪感を感じるなら、そのためのアルバイトをするとよいです。そうすれば罪悪感を感じにくいはずです。
青春が満たされていない?友達と女子旅でもしてみましょう。
青春時代に真面目すぎて、青春遊びをした実感がなくて寂しい、という人もいるでしょう。そのまま結婚に至ってしまい、「もう自分の時間などとれそうもない」と絶望しているでしょうか。
いいえ、今からでも遅くないので、仲の良い友達と女子旅でも計画してみましょう。
家族の世話があるかもしれませんが、「お母さんに3日だけ時間をちょうだい!」と家族にお願いをしましょう。
美術館巡りや大人びたルートである必要はありません。甘いパフェを食べ歩いてもかまいませんし、ドラマやアニメの聖地を巡って映える写真を撮ってよいのです。子供のようにはしゃいでポーズをとりましょう。
どんなインナーチャイルドでも癒し方は同じです。具体的に満たしましょう。
その他、どんなインナーチャイルドであっても癒し方は同じです。セラピーを受けたりヒーリングで感情を溶かしたりするのではなく(溶けないです)、実際にあなたの抱えている願望やくすぶっているものを体験しましょう。
あなたの心をくすぶらせるインナーチャイルドが何であるかは、自分で考えてわかるはずです。
ヒプノセラピーに行っても、わからないでしょう。本当にしたいこと、本当にほしいことは、恥ずかしくて他者に打ち明けづらいからです。自分で自分に尋ねたほうがわかるのです。
ある程度お金を使ってもよいです。
フランスに行ってみたかった、というのであれば30万円もかかるかもしれませんが、それでもよいでしょう。
人の協力が必要なものもあります。素直に「協力して」とお願いをしましょう。
恋愛やセックスに関するものなのであれば、あなたが自分から、恋愛したい相手にアプローチをしましょう。
インナーチャイルドとは比ゆ的な言葉にすぎず、特殊な妖精を特殊な方法で癒すようなものではないのです。
神秘的すぎる人々にだまされないよう、ご注意ください。
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