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あなたの悩みを聞くと、相手はとてもくたびれます。
スピリチュアリストには悩み多き人が多いです。
ネガティブな人が多いですし、または人並み以上にがんばるのに報われなくて悩みます。
そして、悩みを誰かに聞いてもらいたい、と願います。
色々なカウンセラーやセラピストを頼り、または友人に話を聞いてもらいますが、しかし満足することはあまりないようです。誰に打ち明けても、「話を聞くのが上手くないな」と感じてしまうようです。
しかし、人の悩みを聞くというのは意外と大変なことです。相手があまり上手でないとしても、それに文句を言うのは横暴というものです。
あなたの悩みを聞くと、相手はとてもくたびれます。
まず、悩み相談をしたがる人が知っておくべきことがこれです。
おしゃべりをするなんていうのは大した労力も要らないことだと思っているかもしれませんが、あなたの悩みを聞くと、相手はとてもくたびれます。
このことを理解していますか?
理解しているなら、悩み相談を持ち掛けるとき、謙虚になるでしょう。
「もしよかったら、時間を作ってくれない?」と丁寧な言葉でお願いをしたり、ご飯代をおごったりするはずです。
そのような配慮をしていないなら、あなたは相手が疲弊するのだという事実をあまり理解していないのでしょう。
誠実な人ほど、くたびれます。
誠実な人ほど、人の悩み話を聞いているとくたびれます。
誠実な人は、相手の悲しみや苦しみに深く寄り添ってしまうからです。「エンパス気質」というものです。
「ふーん」「気にしなければいいんじゃない?」などと素っ気ないリアクションをする男女は、あなたの悩み話を聞いてもあまりくたびれてはいません。精神的な消耗はしていません。
「そうなの。大変だったのね」と優しい言葉をかけてくれるような人は、あなたの悩み話を聞いてとても疲弊します。ストレスをためます。
それは彼女をムシャクシャさせますし、ストレス食いなどの欲求を高めてしまいます。
女性の悩み相談は、不毛なことが多い。
女性のほうが悩み相談をしたがる人が多いですが、女性の悩み相談のほうが不毛な結果になっていることが多いです。
「男に悩み相談をしたとき、なんでアドバイスを返すの?ただ話を聞いてもらいたいだけなのに。」と考える女性ほど、あなたの悩み相談は不毛になっています。
あなたの悩み相談に対して、「それって、こうしたらいいんじゃない?」と解決策を回答してくれる人は、あなたの悩みに親身になってくれている人です。心を痛め、頭を使ってくれています。とても疲弊しています。
しかし女性の多くは、解決策を示されると、「うるさいなぁ」と感じます。「ただ話を聞いてくれればいいのよ!」と。
「彼女は私のことを考えてくれていない」と感じます。頭と心を削って親身になってくれているのに、逆に疎んでしまうのです。
両者にとって、不毛な結果になっています・・・。
「だよねー」「その彼サイテーね」とあなたの悩みにうなずいてくれる人に話しても、やはり不毛です。
それではあなたの問題は解決しないからです。そしてあなたはますます調子に乗っていまします。そして同じような女子会を何度も繰り返すでしょう。やはり不毛です。
カウンセラーは大変な仕事。
つまり、人の悩みを親身になって受け止めるカウンセラーという仕事は、とても大変なものなのです。
ものすごくストレスをこうむり、解決には頭脳を要するので、1時間5,000円という料金でもおかしくはないのですが、しかし大衆は、「カウンセラーに1時間5,000円も払いたくない」と感じます。「たかだか話を聞いてもらうだけなのに、5,000円もとるの?」と。
カウンセラーというのは世にとって重要な役割なのですが、これは現代日本人にはまともに活かされていません。まともに評価されてもいません。
そしてあまり依頼も入らないので、気の毒です。
カウンセラーは、「あまり役に立たない」と言われることが多いです。
カウンセラーが、毎回とても親身に話を聞いていると、心も脳も体も疲弊しすぎて倒れます。
そのため巷のカウンセラーというのは、「だよねー」「その彼サイテーね」と、上手く話を聞き流すようなやり方をします。そうでないと長くは続けていけません。
「積極的傾聴」という技術があるのですが、「親身になって話を聞いているフリ」をするのです。そして相手の考えに同意してあげます。半分の患者はこれで満足しますが、もう半分の患者は「話を聞いてもらえたけど、解決していないな」と感じて、カウンセラーが無意味だと感じます。
実際の話、本当に役に立つカウンセラーはとても少ないです。
学校でカウンセリングスキルを学んでも、良いカウンセリングはできません。
しかし、大多数のカウンセラーが悪いとも言い切れません。カウンセラーは大変な仕事であり、不毛な仕事だからです。優秀なカウンセラーになるためには幅広い経験が必要ですし、毎回役に立つ仕事をしていると、カウンセラーは倒れてしまいます。
ごく一部の役に立つカウンセラーの優秀さが、際立っているのです。
カウンセラーが本当に患者の役に立つとき、彼はとても消耗しています。
だからカウンセラーが1時間5,000円、1万円ととるのは妥当なことなのですが、しかしそうした高い料金では、ほとんどの人は受けないでしょう。
悪循環が起きています。
カウンセラーという仕事は、スクールカウンセラーや企業カウンセラーのように、雇用主から報酬をもらって、患者とは直接お金のやりとりをしないほうが上手くいくでしょう。
あなたが人に悩みを相談するとき、「相手はとてもくたびれるのだ」ということを理解してください。
これは、メールで相談することも同様です。
それ相応のお礼をすべきですし、相手の疲弊について配慮をしましょう。
親身になって解決策をアドバイスしてくれる人ほど、疲弊しているのです。