ADHDは、ドリーン・バーチュー氏が自著の中でインディゴチルドレンとの関連性を指摘したことから、スピリチュアリストの中でも有名な言葉となっています。
ADHDとは?スピリチュアル業界でも言及されるようになったが・・・
ADHDとは、多動性と衝動性、そして注意力不足などの特徴を表す精神疾患の1つで、日本語では「注意欠如多動性障害」といいます。子供のときに現れる人が多いですが、大人にもADHDと診断される人はいます。
アメリカの有名なスピリチュアリストであるドリーン・バーチュー氏が、「ADHDと診断される子供はインディゴチルドレン、つまり宇宙人の魂を持つ子供である」と提唱しています。
ドリーン・バーチュー氏の意見では、ADHDは精神障害ではなく、インディゴチルドレンの証であり、インディゴチルドレンは偉大な魂を持った英雄なので、治療も矯正もせずにのびのびさせればよい、といったように説きます。
この意見は正しいのでしょうか?
「ADHD=インディゴチルドレン」は正しくない!
簡潔に言って、「NO」です。正しくはありません。
たしかに、インディゴチルドレンの中にはADHDのような多動性を見せる子がおり、それは成長と共におさまっていき、そののびのびした感性が大きな異業を成し遂げることがあります。
しかし、ほとんどのADHDの子たちは、インディゴチルドレンではありませんし、彼らの多動的な迷惑行動・迷惑性質は放置しておいて良いというものでもありません。
ADHD的な行動を見せる子供のほとんどは、ただ「しつけが不充分」なだけ。
ADHDのような行動を見せる子供は多くの場合、その原因は単純に、「しつけが不十分なだけ」です。小さい頃から周りの子よりも騒がしかったということはあるでしょうが、それでもしつけを徹底することで改善が可能なものなのです。
ADHDの子の親は、多くの場合、子供を甘やかしていることが多く、または子が周りに迷惑をかけていてもガミガミ怒るだけで、「叱る」「しつける」ということが充分に出来ていないケースが多いはずです。
日本人は、1980年代くらいから子供のしつけが粗末になってきていますが、それが冗長してしてしまっている子供たちが、ADHDと定義されるような大きな迷惑行動を見せるのです。
ADHDの多くが成長するにつれて落ち着いていくのはつまり、時間の経過によってしつけが充分に身に付くからです。
一芸に秀でるとしても、だらしなくて良いということにはならない!
ドリーン・バーチュー氏の説では、「ADHDの子たちは何か特殊な長所を持つゆえ、多動性は叱らずに目をつむって、その長所を伸ばしてやれば良い」と言います。
しかし、仮になにか、芸術やスポーツなどに秀でる特技があったとしても、協調性のない人間は社会の中を渡り合っていくことはできません。特技があるなら人に迷惑をかけてよいのでしょうか?特技があるなら騒いでいてよいのでしょうか?そんなことはないでしょう。
「何か長所があるなら迷惑行動には目をつむってよい」という考え方は、社会的に見ても霊的に見ても、正しいものとは言えません。そのような理由で、子供の身勝手さやだらしなさを許してはいけないのです。
たとえば、スポーツ選手で天才的な能力を見せる反面、怒りっぽかったり常識のない人が時折いますが、「スポーツが優秀ならそれでよい」とは言えません。犯罪や迷惑行為は、金メダリストでも1億円プレーヤーでも許されるものではありません。
これは芸術家でも同じで、「素晴らしい絵を描くからだらしなくても良い」ということにはなりません。芸能人でも、研究者でも同じです。
漫画やアニメでも、一芸に秀でた主人公が周りに迷惑をまきちらし、「でも憎めないわよね」などと言われて肯定されてしまう描写が増えています。身勝手な子供たちはこのような漫画・アニメを見て、「自分も好き勝手にやってよいのだ」と思ってしまいがちです。大人向けのドラマにもこのようなものがあり、そう思っている大人も多いのですが、しかしこうした主人公を賞賛してはいけないのです。
私たちは、何か一芸を磨きながらも、同時に精神的に成熟し、社会性を身に着け、家事や教養を身に着け、協調性を磨いていくことが大切です。これは、無個性化とは違います。個性というのは社会性を持ったうえでも発揮できるものです。そして、そうあるべきです。だらしなさ・落ち着きの無さを個性と呼んではいけません。
ADHDの子供がイスに座っていられないのは背筋が弱いままだから。
ADHDでは、「イスにじっと座っていられない」という特徴を挙げられることがあります。イスに座っていても、イライラ、ウズウズしてすぐに立ち上がって歩き回ってしまうというものですが、これは、精神障害でも発達障害でもなく、「背筋が鍛えられていない」のです。
「座る」という行為は、自然に行っているように見えますが、腰や背中、肩などの筋肉に支えられて行われています。筋力運動なのです。
一般的には、各家庭において、3歳くらいから、「食事中くらいはきちんと座りなさい」といったふうにしつけます。これを毎日繰り返すことによって、子供たちは姿勢を伸ばして座る筋力が身に付き、それを長時間持続させる筋持久力が身に付きます。小学校に入る頃には、40分程度は机に向かっていられるようになるのです。
しかし、「きちんと座りなさい」というしつけをおろそかにする家庭では、子供には「綺麗に座る」「座り続ける」という筋力・筋持久力が身に付かないのです。幼稚園の間は、うろうろしてもあまり怒られることがないために露呈しないのですが、小学校に入ると授業中に立ちまわるというのは完全に禁止されるため、それが出来ない子供は非常に目立ち、そして問題化します。
また、うろうろしはじめるのは筋肉が疲れて体が痛いからであるため、この子は「うー!」とか「あー!」とか喘ぐようになります。これがADHDの子の「騒がしさ」にも繋がっていきます。
ADHDはDNA的に遺伝するわけではない。行動習慣が似てしまうゆえ。
ADHDが、「遺伝することがある」と言われるのは、このためです。子どもに座り行儀をしつけない、協調性や我慢を充分にしつけない親御さんは、親御さん自身がだらしないふるまいや生き方をしていることが多いです。そのため、親御さん自身もADHDのような行動特徴を見せたり、ADHDと診断された経緯を持っていたりするのです。
単純に「特徴が似ること」を遺伝と呼ぶなら、これは遺伝なのかもしれませんが、しかし「遺伝子的に仕方のないもの」というわけではないのです。
親御さんにADHDの特徴や診断歴があったとしても、きちんとしつけるなら子供はADHDの特徴は見せなくなります。
ADHDを病院で治療すべきでないのは正解!診断すら受けないほうが良い。
ドリーン・バーチュー氏は、ADHDの子について、「病院に連れていくなかれ」「薬物治療をするなかれ」と説きますが、それについては正しいです。
ADHDの子供の多動性や衝動性は、注意し矯正してやるべきですが、しかし病院に頼ることは推奨できませんし、薬物医療をすることは推奨できません。
精神薬を飲むことで、多動性などの行動特徴が緩和することはありますが、しかし別の弊害が生じます。食欲減退や吐き気程度ならまだマシで、無気力や鬱に陥ることが多く、人格が死んでしまうのです。
ADHDの精神薬で多動性がおさまっても、人格が死んでしまう!
特に、病院に入院させてしまうと、医者は暴れたり騒がれたりすることが嫌なため、積極的に精神薬によって行動を止めようとします。「多動性はおさまった」と言えるのでしょうが、健全になったわけではなく、これは非常に危険な状態なのです。
しかし、病院に行ってしまうと薬物治療こそが善だと力説され、また服薬をしないと怒られてしまうため、薬物治療漬けにならざるをえないような状況に追い込まれます。
セカンドオピニオンとして病院を変えても、薬物治療を否定する病院は多くないので、ますます追い込まれてしまう懸念は高いです。
「とりあえず診断だけでも」と願う親子が多いでしょうが、できれば病院には行かないほうが良いです。
ADHDの人の仕事・適職は?
大人になってもADHDの行動特徴が続く場合、適した仕事を探すことに苦労するかもしれません。
一般的に、ADHDの人はじっとしていることが苦痛なので、変化の多い職業が向いています。マスコミなど、あちこちに飛んでいっていつも違う景色を見、いつも違う人と接するような仕事だと、ADHDの人の良さが活かされやすいでしょう。
障がい者枠を持つ企業に入れてもらうのが楽かと考える人が多いかもしれませんが、障がい者枠を持つ企業がADHDの人の扱いに慣れているというわけではないので、あまり期待をしないほうが良いです。快適な仕事環境や人間関係が得られるとは限りません。
また、1つの仕事にこだわらず、その時々の興味に従って仕事を変えていく、という考え方も有効かもしれません。
ADHDの人は在宅ワークが向くという説もありますが、それは人それぞれです。上司に監視されなくてもテキパキと仕事が出来るなら良いのですが、多くのADHD者は在宅ワークでは気が抜けてしまって、ますます仕事に集中しないでしょう。お金を稼げなくなってしまいます。まれに、在宅ワークが向くADHD気質の人もいます。
インディゴチルドレンの多動性はもっぱら「優秀過ぎるゆえ」に出るもの。
なお、インディゴチルドレンによる多動性の場合、「だらしがない」というよりも「優秀すぎる」といった特徴を見せます。
たとえば、算数のプリントを人一倍早く終わらせて、「先生!終わったから校庭で遊んできてもいい?」などと言ったりするのです。また、おしゃべりが多いとしても、自分の課題はすでに終えていたりします。
ADHDの特徴・診断リスト。
ADHDの人によくみられる特徴をまとめた診断リストです。子供も大人もどちらも対応でしています。
落ち着きがなく、勉強や仕事の集中力が持続しない。
気が散りやすく、すぐ他のことに手を出してしまう。
忘れもの、失くしものが多い。
ルールや規則をぜんぜん守れない。
指示を理解していても、それに従おうとしない。
考えてから行動するということができない。
上記6項目のうち4つ以上の特徴が当てはまるなら、その人はADHDと診断されうる状態にあると言えます。
ADHDの子供の育て方。特殊な学校に入れるのはちょっと待って!
ADHDの育て方について、よく褒めたり、個性を伸ばす育て方をすべきだと説いているところが多いです。しかしその記事をよく見てください。フリースクールや学習塾の(を紹介する)サイトではありませんか?
そうしたフリースクール・学習塾では、ADHDの子供を特殊な学校に放り込ませることで親御さんからお金をせしめようと考えているのです。だからADHDの子供を甘やかすようなことを推奨します。「自由な学校に入れてあげましょう。入れてあげるべきです。」と言うのです。
しかしそれは、無用にお金がかかってしまうばかりか、ADHDの子供当人にとってよくありません。
ADHDの行動特徴リストをもう1度よくみてください。6つの行動特徴はどれも、幼い子供がみせる行動ばかりです。しつけの行き届いていない子供は誰しもADHD的な行動をとるのです。しかし子供たちは、しっかりしたしつけを継続し続けることでそれを修正していきます。しつけをすれば、ADHDの行動特徴は治るのです。その継続的なしつけ努力をするか否かの問題なのです。
フリースクールは悪いものではないのですが、ADHDだから入れるという考え方はよくないです。自発的に学ぶことを得意とする子に文部省教育より良い環境を与えるために、入れてやるべきです。
しつけには時間がかかる。とてもとても時間がかかる。
子供のADHDに悩んでいる親御さんは、自分の子供時代と比較して我が子が幼いゆえに「おかしいのではないか?」と考えがちです。「7歳の子はもっと落ち着いているはずだ」と考えるのです。
しかし、精神的な成熟には個人差があり、環境差があります。
中学や高校の体育館での朝会を思い出してみてください。学年主任の先生が「静かに!」と言わなければ、生徒たちは延々としゃべり続けています。18歳になってもまだ、多くの子はルールも守れずだらしないのです。そして、厳しく言う人間がそばにいないなら、ますます調子に乗るのです。
ゆとり教育が叫ばれた頃から、学校教育はしつけや道徳教育に関してもゆるくなりました。現代の子供たちは叱られなれておらず、しつけが充分になされてもいないのです。すると、あなたが子供だった頃よりも精神的に幼いのは自然なことなのです。これを学校のせいにするのではなく、親御さん自身が毎日辛抱強く、子供をしつけていくことが大切です。
ADHDは家庭のしつけで治すことができます。
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