予知とは?
予知とは、未来の事柄についてあらかじめ知ることを言います。スピリチュアリズムにおいて、予知は頻繁に出てくる概念ですが、実は本当の意味で予知されていることというのは、ほとんどありません。
予知の多くは、未来に起こった出来事を透視したわけではない!
予知と思われているものの多くは、「台本」にすぎないのです。
たとえば、キリスト教の聖書やホピ族の伝承などの中に、21世紀の科学進化や世界戦争についての予知が見られます。しかしこれらは、実際に起こった未来の出来事を具体的に透視したわけではないのです。
地球の創造主は、地球人の進化のシナリオを6,000年程度の周期で描いているのですが、そのシナリオで決めている「大まかな流れ」を、預言者などを通じて大衆に知らせているにすぎません。
アセンテッドマスターや大天使を使って、起こる出来事を操作している。
地球の創造主は、アセンテッドマスターや大天使など、魂のレベルが高く、チャネリングが出来て、霊的な真理を見失わずに生きられる確率の高い人材を、要所要所の時代・場所に配置します。彼らが大人になり成熟したら、創造主が決めたシナリオどおりのことを、その地に起こさせるのです。
たとえばイエスキリストもそうして派遣されたアセンテッドマスターの一人ですが、彼の磔刑の様子は、「預言書に書かれていた内容を忠実になぞった」にすぎません。この事実は、熱心なキリスト教徒にはよく知られています。
たとえば、1970年頃にパソコンが発明されることは、創造主のシナリオの中であらかじめ決まっていることでした。創造主はその時代に、霊性の高い科学者を派遣し、彼にパソコンの知恵をチャネリングで下ろし、地球に実現させたのです。列車の登場、車の登場、飛行機やテレビの登場の時期についても、創造主によってコントロールされています。
予知とはおよそ、このような性質のものです。
21世紀に起こりうる戦争については、「予測」のニュアンス。
21世紀に予知されている戦争については、地球の創造主の指示を受けた者が意図的にしかけるわけではありません。
これは、パソコンが誕生するほどの高度な科学力を持つ時代において、いつまでも資本主義的な競争・奪い合いの社会が続いていれば、それは必然的に仲たがいを起こし、大規模な戦争に至るだろうという「予測」です。
これまで、地球や他の惑星で同じような歴史が繰り返されてきたなかで、容易に想像できる人間の所作なのです。「資本主義と高度科学」の組み合わせは、およそ必ずといってよいほどに大戦争を引き起こしてきたのです。(だから真のスピリチュアリズムでは、資本主義の終焉を推奨するのです。)
天変地異の具体的な内容は、誰にも予知することは不可能。
天変地異についても、具体的な被害規模と場所を予知することは誰にも(地球の創造主にも大天使にもアセンテッドマスターにも)できません。
それは、天変地異とは地球人たちの行動によっていくらでも変化するからです。ある原発を1つ稼働するかしないかで、半年後に起きる日本の天変地異の様相は簡単に変わります。各国の核実験も大きな影響を及ぼしますし、私たち大衆の環境汚染についても、少なくない影響力を持っています。だから聖書でもホピでも、「2011年の3月11日に日本の東北地方で」などといった具体的な災害予知は出来ていないのです。
「天変地異の多発」はあらかじめ予測されている。
ただし、21世紀を過ぎた頃に世界各地で天変地異や異常気象が頻発することについては、地球の創造主はあらかじめ予知しています(予知というより予測ですが)。
近年、各地の異常気象の原因が太陽の黒点運動の影響によるものであることが科学で解明されていますが、これについては私たち地球人の行動によらず、予測のつくことなのです。
よく、「環境保護に努めないと天変地異になる」といった警告がなされますが、実はこれはあまり正しいものではなく、仮りにどれだけ地球人が環境保護に努めていても、かなりの規模の天変地異や異常気象が太陽の黒点運動によって引き起こされます。ただしもちろん、環境保護に努めることで防ぐことのできる災害も、少しはあるのです。
チャネラーの視ている予知ビジョンは「妄想」にすぎない。
チャネラーの中には、天変地異の予知をする人がおり、その道ですごく有名な人もいます。しかし、彼らは本当の意味で予知をしているわけではありません。
天変地異について気にかけている人は、夢や瞑想のヴィジョンの中で頻繁に天変地異の映像を視ます。これは、願望や想像に近い類のもので、実際に起こるものを予知しているわけではないのです。そのうちの幾つかが、たまたま事実と重なります。
「21世紀、お金を使わない社会が実現するだろう」は「暗示」。
「21世紀、お金を使わない社会が実現するだろう」といった、価値観や生活スタイルに関する予知については、これも予知ではなく、「予測」や「暗示」のニュアンスが強いのです。
地球や他の惑星の過去の事例から言って、資本主義と貧富の差が最高潮に達したあとに、「お金を使わないほうが万人が幸せに・平和に暮らせる」と気づく人が多く現れ、彼らが非貨幣の社会を造っていく傾向にあるのです。
実際にそのように感じた人々もいましたが、ごくわずかで、国が1つ非貨幣になるようなムーヴメントは起きていません。
他の国では、共同体単位でそのような取り組みをしている場所が幾つもありますが、日本には共同体単位のものはありません。一人、もしくは数人程度のグループでお金を使わずに自給自足をしている人は、日本にも少しいます。
日本人は、どれだけ政治家や企業に搾取されようと、それでもお金を使う生活のほうが良いと感じる人が多いようです。
魔法がかかってお金の介入しない社会が出来たりはしない。
スピリチュアリストの中には、「21世紀、お金を使わない社会が実現するだろう」という予知に対して、ある日突然、魔法がかかったように「お金を使わない社会」が目の前に現れるものだと期待している人が多いのですが、そのような魔法じみたことは起こりません。
大衆が貨幣を好んでいるうちは、政府が禁止しようとも類似貨幣が残る。
たとえば日本政府が、急に非貨幣社会を提言し、急にお金の価値を無にする政策を取る可能性はゼロとは言えませんが、しかし大衆がお金による交換を望み、人より多くお金を持ちたいと望んでいるうちは、代替貨幣のようなものが登場するだけでしょう。魔法に期待しても無意味であり、また政府に期待しても無意味なのです。
なお、「お金を使わない社会」ということは、あなたが人一倍たくさん働いたところで、お金もごほうびも貰えはしないということです。それを不服に感じるとすれば、あなたは「お金を使わない社会」には向いておらず、それを望んではいないということです。「お金を使わない社会」を望んでいるのではなく「タダで物やサービスが欲しい」と望んでいる状態です。
「21世紀、地球は5次元社会に移行する」の予知も魔法で達成されるわけではない。
「2012年に人類がアセンションする」「21世紀、地球は5次元社会に移行する」といった類の予知も、上の「お金を使わない社会」の件と同様です。魔法がかかって急にそのような社会が目の前に現れるわけではありません。アセンションのための努力をしたり、5次元社会の暮らしを真似たりすることでしか、それらは果たされないのです。
予知夢とは?予知夢って本当にあるの?夢は前兆?
予知と言えば、チャネラーでない人にも扱えそうなものに「予知夢」というものがあります。
しかし、予知夢とは本当に存在するのでしょうか?
ざっくり言って、「NO」です。
人々が予知夢だと思っているものの大半は、未来予知の内容ではありません。夢は様々な思考や願望がビジュアル化しますが、予知夢もそうしたバリエーションの1つにすぎないのです。様々な夢を見る中には、近未来に予定された出来事の、起こりそうな内容を映すものもあるわけです。
見た人は、「これはきっと未来予知だろう」と感じるのですが、実際にそれは予知夢ではないのです。
そのため、予知夢の報告事例は無数にありますが、そのほとんどは実現しません。天変地異の予知夢報告なども非常に多くありますが、ほとんどは実現していないのです。
まれに、予知夢と同じような現実が起こることもあるのですが、それも予知ではなく、偶然なのです。無数のドラマ(夢)が放映されれば、中には現実が似通ることもあるというわけです。
予知能力のある人はどこにいる?
予知能力のある人を探し求める人が、ネット上には多くいるようです。
予知能力のある人というのは、要は霊視や霊聴の能力を持つチャネラーです。「チャネリング能力は無いけど予知能力はある」ということはあり得ないのです。
霊視や霊聴の能力を持つ場合、多少の未来予知の内容を守護存在から教わることはあるのですが、基本的に守護存在たちは、未来予知を人間に教えることを嫌います。未来に起こる内容を教えてしまうと、未来がどんどん変わってしまうからです。
「人間は、体験から学ぶ」という目的のために輪廻転生をしているため、守護存在たちは未来予知を下すことで人に苦痛を回避させるような計らいを、しません。多少はあるのですが、ほとんどありません。
つまり、予知や予知夢によってトラブルを回避しようと願っても、それは叶わないことと思ったほうが良いです。不誠実なチャネラーや不誠実なブロガーにだまされてしまうだけなので、予知というものをあまり追わないほうが良いです。
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